荒神 〜Arajinn〜   主演  森田剛


森田剛さんの舞台を観てきました。
以下、軽くネタバレありです。これから観にいく方はご注意ください。






新感線の舞台は何度か観たことがあるのですが、基本的にあまり小難しいところがなく、侍とか忍者とかお姫様とか妖怪とか魔物なんかが登場して敵味方に別れ、裏切ったり裏切られたり、コミカルな要素も多く、大騒ぎで楽しい冒険活劇を売りにしている劇団、という印象です。


そして何といっても見所は、
爆音ロックの中での派手なチャンバラ!!もとい、殺陣!!
それをあのゴウつんが演ると思うとものっすごい楽しみにしてました。


今回はお話自体がさらにわかりやすい感じになってて、休憩なしの2時間ぶっちぎりで、いっきにラストまでもっていきます。うらみつらみとか男女の情念とか、そういった暗くて重い部分がいつもならもう少しあったと思うんですが、わかりやすくて可愛らしいお芝居になってました。
まず森田剛というキャストありきで企画していったようなので、森田さんのキャラクターが存分に生かされてて、ファンの人はたいへん楽しめる内容ではないでしょうか。
ちょっとRPGっぽかったですね。演出とか音楽なんかが。殺陣の時は光が床を這い、レーザー光線が飛び交うわけですが、何かゲームで必殺ワザを決めた時のようなすっきりとした爽快感が。笑



ゴウくんはすごーい頑張ってましたよ。あんな必死な感じは他ではあまり見ることができないかもしれない。努力してるとこ見せたくないっぽい感じの人だから。
胸元ひらひらフリルのブラウスに、丈のながーい魔王ちっくなコートの衣装で踊るように立ち回りをこなしてました。
踊りと殺陣じゃ使う筋肉とか全然違うとは思いますが、動きの流れを身体に叩き込むという点では似てる・・・のかしら?笑
殺陣に慣れた劇団員の人たちの見事な剣さばきにも見劣りしてるようには見えませんでした。



あと山口紗弥加ちゃんもすごい頑張ってた。彼女の女優魂がちょっと見えた感じがした。この人なりの迫力を持ってるので舞台女優さんに向いてるのかもしれない。あとどういうわけかカミセンとの共演率が高いですよね。健ちゃんも岡田くんも初舞台で共演してませんでしたっけ?笑



橋本じゅんさんにはいつも通り笑わせてもらいました。この人のアドリブはもともとのセリフなんだかアドリブなんだかわからない感じがある。ゴウつんにむかって、「三宅健と並ぶときはいつもつま先立ちしてるんだろう。」とか「お前の口から感謝の言葉を聞きたいんだよう。♪あ〜りがとうの言葉たちが〜♪・・・」とか、色々パターンがあるんだろうけど、観客がわかってて、言われた演者は困っちゃうような感じが多いですね。
森田さんの照れ笑いというか苦笑いが可愛かったです。




2時間あっという間、たいへん楽しく観ることができました。
森田さん、舞台またやってほしいな。
魔物ジンは可愛らしくて魅力的で、ああそう、ゴウつんは可愛いんだって!と久々に思ったのでした。笑