ひばり:Bunkamuraシアターコクーン

rinda052007-03-04

先日、松たか子さんの「ひばり」を観に行ってきました。
ジャンヌ・ダルクというお話自体があんまり好きじゃないので、どんなもんかなと思っていたのですが、面白かったです。ちょっと長かったけどね。3時間強くらいだったかな。


ショートカットの松さんが身軽な少年のようで、とてもキュートでした。
蜷川演出の舞台を初めて観たので、よく知らないのですが、セリフが長くて役者さんはたいへんそう。特に主人公のジャンヌを演じる松さんが、長い長いセリフを若い娘さんらしい瑞々しさで保ったまま語りまくるのに感心してしまいました。セリフもしっかり聞き取れるしね、この辺はさすがだなあ、と。
最近観たのはミュージカルとかアクションものの舞台が多かったので、こういったストレートプレイはやはりセリフが命といいますか、役者の腕の見せ所といいますか、演じる方はやりがいあるだろうな、と何となく思う。


素人の娘さんが、政治の世界に足突っ込んじゃって利用されて打ち捨てられる悲劇。
でも確かに勝利の栄光もあった。最終シーンは栄光の瞬間をもってきました、蜷川センセ。
ジャンヌは確かにある部分非常に愚かだったかもしれないし、ひょっとしたら電波系・・・?とかもいいたくなっちゃうんだけど(すすすすすみません)、一人の少女の信仰がここまで多くの人を動かし、国を動かしたのはやはり驚きといいますか何といいますか。キリスト教に関して浅い知識しかないので、理解できてない部分も多いのですけどね。


松さんのバックボーンを皆知っているから、どうしてもちょっと色眼鏡で見てしまう部分もあるのですが、舞台で主役を張るオーラというのは、七光りとかじゃどーしようもないよなあ、本人の持ってる力だよなあ、と思います。
お兄さんの染さまが、妹が女の子でほんとによかった、とどっかでいってましたが、何かよくわかるような気がしました。笑


あと舞台と全然関係ないのですが、蜷川さんの愛称がニーナというのはどうしても受け付けない。(ほんとに全然関係ない。)